早死した人には、睡眠にも特徴があるようです
40〜60代の1012人を対象に行われた調査によると、早逝した人の睡眠特徴について、上位の要素が特定されました。
その中で、最も多かった特徴は「寝言を言うこと」、「歯ぎしりをすること」、そして「常夜灯をつけること」でした。
さらに、金持ちの人々は経済的自由を手に入れた後、睡眠時間が延びる傾向が見られますが、その結果として寝たきりになるリスクが高まる可能性も指摘されています。
アンケート調査において、早逝した故人たちの睡眠時間に関するデータが集計されました。
その結果、6時間以上7時間未満という睡眠時間帯が最も多い傾向が見られましたが、実際には、睡眠時間の多寡が健康上のリスクとなることはほとんどありません。
実際、OECDによる調査によれば、日本人の平均睡眠時間は7時間22分と、世界で最も短いとされています。
厚生労働省も健康日本21キャンペーンを通じて、睡眠時間延長を推奨していますが、本当に長い睡眠が健康に有益なのか疑問が残ります。
実際、健康な人々は日中の活動時間を増やすために睡眠時間を短くすることがあり、その短い睡眠が質の高いものであれば、次の日も活動的に過ごすことができると言われています。
睡眠時間を長く取ろうとすると、日中の活動を制限してまで睡眠を優先すると、エネルギー消費が少なくなり、体力が減退します。
さらに、日中の活動が不足しているため、疲れがないのに眠れなくなり、結果的に睡眠薬に頼るようになってしまいます。
睡眠薬を使用すると、昼間の活動量が減少し、体力が低下してしまうため、ますます長時間寝たくなり、結果として、睡眠薬の使用を続けることになります。このような悪循環に陥ると、寝たきりになる人が増えてしまう可能性があります。
近年、日本では過重労働や睡眠不足が社会問題となり、「働き方改革」が進んでいます。
実際、極端に短い睡眠時間を過ごしている人は、10年後の死亡率が高くなるデータもあります。それでも、
特に、40〜60代の方には時間を有効に使うことが求められます。
しかし、あまりにも長く寝ることは健康に悪影響を及ぼす可能性があります。実際、毎日10時間以上寝ている人には、4時間未満しか寝ていない人よりも10年後の死亡率が7倍も高いというデータがあります。
こうした健康リスクを認識するためにも、睡眠環境や健康習慣に気を配ることが大切です。
いびきをかいたり、歯ぎしりをしていたり、寝言を言っていたりするというのは、睡眠時無呼吸症候群(無呼吸症)の症状です。
無呼吸症とは具体的にどんな病気なのかをご説明しましょう。
無呼吸症は、睡眠中に一時的に呼吸が止まる状態のことです。
この症状が進行すると、睡眠の質が低下して昼間の眠気が強くなり、事故やミスが起こりやすくなります。実際に、無呼吸症が進行した人は自動車事故のリスクが高くなることも確認されています。
さらに、高血圧や不整脈、脳梗塞などの身体の健康問題やうつ病、認知症などの精神の健康問題も引き起こす可能性があります。
無呼吸症には、睡眠時に専用のマスクを付けて人工呼吸を補助するCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)という治療法があります。この器具を使うことで、睡眠中の呼吸が改善され、眠気を軽減することができます。
CPAPは健康保険を適用すれば1カ月5000円程度でレンタルできます。
無呼吸症は自覚しにくい病気です。いびきや寝言などの症状があっても、本人が気づきにくいことが多いです。
ですので、周囲からの指摘を素直に受け止めることが重要です。家族や友人からのアドバイスは貴重な情報となるので、無視せずに専門医の診察を受けることをお勧めします。
無呼吸症は適切な治療を受けることでコントロールできる病気なので、心配する必要はありません。
健康な生活を送り、幸せな老後を迎えるためには、積極的な生活スタイルと質の高い睡眠を心掛けることが大切です。
睡眠時の無呼吸症状がある場合は、早めに適切な治療を受けることが必要です。後悔のない人生を送るためにも、まずは自分の睡眠環境を見直してみましょう。
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