高齢者の質の良い睡眠を手に入れるためのヒント

ぐっすりと眠るためには

眠らないと体調が悪くなることは誰もが経験していると思います。

特に睡眠不足を感じる方は、一度専門家に相談してみることをおすすめします。なぜなら、60歳を過ぎると睡眠時無呼吸症候群のリスクが1.7倍にも上がると言われているからです。

年齢を重ねると、睡眠習慣も変化していきます。

例えば、早寝早起きするようになったり、深い睡眠が難しくなったりします。その結果、夜間は眠りにつくのが難しくなり、昼間は眠りやすくなることがあります。

これにより、睡眠時間自体に大きな変化はないまま、寝床にいる時間が増えてしまい、健康リスクが高まる可能性があります。

さらに、日中の眠気が強い場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性も考えられるため、専門医に相談して検査を受けることが重要です。

 

眠眠とは、脳と身体を休ませる重要な行為です。

レム睡眠とノンレム睡眠には、それぞれ脳の活動や筋肉の状態が異なります。

レム睡眠中は脳の活動が活発で筋肉は弛緩しており、ノンレム睡眠中は脳の活動が低下しています。通常、睡眠はノンレム睡眠から始まり、ステージN1、N2、N3を経てレム睡眠に移行します。睡眠中には、このようなサイクルが繰り返されています。

睡眠は我々の健康に欠かせない重要な要素であり、睡眠不足はパフォーマンスの低下や様々な健康リスクを引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

眠りには、持続時間と深さのふたつの側面があります。

持続時間は年齢によって変わるかもしれませんが、成人以降はほとんど変わらないとされています。

一方、睡眠の深さは重要です。適切な睡眠時間であっても、質が低ければ十分な休息をとれないことがあります。

質の高い睡眠とは、レム睡眠やノンレム睡眠の割合などによって決まります。

特に、睡眠の量や質がどれだけ中断されるかが重要です。

以前の研究では、睡眠が1時間に60回中断されると、日中のパフォーマンスが40〜64時間の睡眠不足に相当する低下が見られました。

年を取ると、寝つきが悪くなる夜間と、昼間によく眠れるようになるという変化が見られます。

さらに、睡眠には量と質のふたつの側面があります。睡眠時間は年齢によって変わることがありますが、成人以降はほぼ一定です。年をとるにつれて、主に睡眠の質が変化するとされています。

まず、高齢者は若い人よりも、早く眠くなって早く起きる傾向があります。これは体内時計が朝型になることが原因だと言われています。

また、高齢者の睡眠は浅くなります。深いノンレム睡眠やレム睡眠の時間が短くなり、代わりに浅いノンレム睡眠の時間が増えます。

そのため、夜中に目が覚めてしまうことが多くなり、横になっている時間に占める睡眠効率が低下します。

夜中にトイレに行く必要があるのも原因の1つです。

このような夜間の睡眠の質の低下が日中の睡眠不足につながり、昼寝の頻度が増える傾向が見られます。

高齢者が昼間によく昼寝をするのはよく目にしますが、夜の入眠が難しくなる一方で昼間は入眠しやすくなることも要因とされています。

つまり、睡眠の質が低下し睡眠不足になりやすくなるため、睡眠時間は変わらないままでも寝床で過ごす時間が増えてしまいます。

 

年齢が上がるほど、睡眠時間は長くなる傾向があります。

これは令和元年国民健康・栄養調査によるアンケート結果から確認されたものです。

しかし、横になっている時間が長くなることは、サルコペニアや心臓血管疾患などのリスクを高め、健康を損なう可能性があるため望ましくありません。

さらに、年齢と共に増加する病的な睡眠障害として閉塞性睡眠時無呼吸症候群や不眠症があります。閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に呼吸が止まったり低下する病気で、60歳以上では発症するリスクが1.7倍になるとされています。

睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に呼吸が止まることで脳に酸素が行き届かず、日中の眠気やいびき、朝の頭痛だけでなく、高血圧症、心血管疾患、脳卒中、不整脈、そして突然死といった症状の発症リスクが高まる可能性があります。

この症候群の検査は、寝ている間に特殊な装置を装着することによって行われるため、専門機関での受診が必要となり、見過ごされやすい傾向があります。

しかし、治療により生活の質を向上させることができるだけでなく、高齢者の場合には認知機能の改善が期待されることも報告されています。

日中の眠気が強い場合には、是非検査を受けていただきたいと思います。最近では郵送による検査や自宅での実施も可能な機関もありますので、気軽に受診してみてください。

睡眠不足は、様々な要因によって引き起こされることがあります。

関節痛や前立腺肥大による頻尿、精神疾患や心理的要因などが挙げられます。

そのため、原因に応じて対処法が異なります。

原因の特定と同時に、場合によっては睡眠導入剤の使用も考慮されますが、最新の睡眠導入剤は以前よりも安全性が向上していますので、病院での相談をお勧めします。

高齢者には、不眠症以外にもレストレッグス症候群や周期性四肢運動障害、レム睡眠行動障害などの睡眠障害も起こりやすい傾向がありますので、睡眠不足や日中の眠気にお悩みの方は、是非病院を受診してください。

睡眠不足は、うつ病や不安症状とも関連がある可能性がありますので、健康のためにもしっかりと睡眠をとることが重要です。

睡眠不足による影響は様々あります。

一つ目は認知機能の低下です。判断力や注意力、警戒心が鈍ることが挙げられます。

また、知覚や記憶、実行能力にも悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、睡眠不足が続くと、うつ病や不安障害といった症状が現れることもあります。

私自身も睡眠不足の際に経験したことがありますが、急激な眠気に襲われる”マイクロスリープ”という現象が起こりやすくなります。

この状態で車を運転するなど、危険な状況におかれると重大な事故を引き起こす可能性が高まります。さらに、慢性的な睡眠不足がもたらす影響も懸念されています。

研究によると、睡眠不足が積み重なることで、事故や死亡リスクが増加し、身体や精神の健康に悪影響を及ぼすことが明らかになっています。

例えば、過去に行われた研究では、6時間未満の睡眠時間がメタボリックシンドロームや糖尿病、高血圧などのリスクを増加させることが示されています。

また、8時間以上の睡眠時間はこれらのリスクを低減する効果があるとされています。さらに最近の研究では、心血管疾患と睡眠時間の関係が明らかになり、十分な睡眠が心血管疾患の予防にも重要であることが示されています。

毎晩6〜9時間も睡眠をとる人と比べると、睡眠時間が短い人は心筋梗塞のリスクが1.2倍高いという結果が出ました。

さらに、睡眠不足は免疫機能にも影響を及ぼすことが研究で示されています。

例えば、153人の健康な被験者を対象に、14日間の睡眠時間と睡眠効率(寝ている時間の割合)を調査した後、風邪のウイルスであるライノウイルスを投与して風邪の発症を観察した実験があります。

その結果、睡眠時間が7時間未満だった人は、8時間以上の人に比べて風邪にかかる可能性が2.94倍高かったということが明らかになりました。

同様に、睡眠効率が92%未満の人は、98%以上の人に比べて風邪にかかるリスクが5.5倍高いという結果も出ています。つまり、睡眠不足はウイルスに感染した際に風邪を引きやすくする可能性が高いということです。

さらに、睡眠不足は死亡リスクの増加とも関連していることが報告されています。

16の研究において、138万2999人を対象に行われたアンケート調査では、睡眠時間が短いと死亡リスクが高まるという結果が示されています。

逆に、寝過ぎも死亡リスクの増加と関連している可能性が指摘されていますが、具体的な影響についてはまだ明確ではありません。適切な睡眠時間と質が非常に重要であるとされています。

睡眠不足を改善するためには、まずは自身の睡眠状況を正しく認識することが重要です。

アメリカ睡眠学会によると、睡眠不足症候群とは、主に日中に眠気を感じる、年齢に応じた適切な睡眠時間よりも短い睡眠時間、3カ月以上続く睡眠不足、朝には眠気が引きますが普段は眠れない、眠眠時間が増えると眠気が改善する、他の原因が考えられない状態などの症状が続く場合に該当します。

ただし、中には元々睡眠時間が短い人もいます。このような場合、睡眠時間が短いにも関わらず、日中の眠気を感じないことがあります。

睡眠時間の目安は、成人であれば7時間以上が推奨されています。

しかし、十分な睡眠時間を確保しているにも関わらず、日中に疲れが残る場合は、睡眠の質が低下している可能性が考えられます。

睡眠の質が低下している場合、病院でポリソムノグラフィーなどの検査を受けることが最も正確な診断方法となります。

病院で診断を受ける際には、病的睡眠障害の可能性も評価してもらえます。病的睡眠障害には睡眠時無呼吸症候群、レストレッグス症候群、周期性四肢運動障害などがあり、それぞれに合わせた治療法が存在します。

近年では、ウエアラブルデバイスを使用して睡眠の質を簡易的に評価することも可能です。

最新のウエアラブルデバイスは、ポリソムノグラフィーとほぼ同等の評価ができると言われており、睡眠の質を簡易的にチェックするのに役立ちます。

睡眠環境を整えることも、良質な睡眠を得るために重要です。

就寝時間と起床時間を一定に保つことや、睡眠前の行動に気をつけることが大切です。就寝2〜3時間前には薄暗い照明に切り替え、1時間前にはスマートフォンやパソコンの使用を避けることが推奨されています。

これは、モニター画面を見ることでメラトニンという睡眠ホルモンの分泌が抑えられるためです。また、眠れない時に時計を見ることも避けることが重要です。

時計を見ることで目が覚めやすくなるため、睡眠の質が低下する可能性があります。

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